大腸カメラ検査とは、肛門からカメラを挿入し、大腸内を観察する検査です。大腸のポリープや炎症、癌などの病気を見つけます。ポリープを発見した場合はその場で切除が可能なため、病変の早期発見や早期治療にもなります。
当院では大腸ガンの早期発見・早期治療のためにAI技術を活用して病変をリアルタイム検出・鑑別を支援するシステムを導入しています。AIを使った画像認識機能を活用して、病変部を検出します。
病変と思われる箇所を検出した場合、検出音と対象エリアを枠で囲って表示することでドクターに注意を促します。これにより従来よりも見逃しにくい検査が可能になりました。
病変と思われる箇所が、何の疾患であるかを表示することが可能です。結果に応じて異なる色で表示されるため視覚的に判断することができます。
直接腸内を観察できる大腸カメラ検査では、ポリープ切除や早期大腸癌などの治療をその場で行うことが可能です。早期発見により病変の進行を防げることが大腸カメラ検査最大の強みです。
安全に検査を行うため、大腸カメラの検査前日までに一度受診をしていただく必要があります。検査の内容や事前の準備について注意事項などをご説明します。また問診や血液検査なども行います。
検査内容や準備についてご説明させていただきます。また既往歴や内服しているお薬についても伺います。
食事は消化が良く大腸に残りにくいものを中心とした食事を朝、昼、夕と摂ってください。消化の悪いもの、きのこや海藻類など食物繊維の多いものは避けてください。夕食は指示された時間までに済ませてください。就寝前に下剤を内服していただきます。お水、お茶、スポーツドリンクは夜間でも摂取可能です。
朝食はとらず、水分のみにしてください。水分は水・お茶・スポーツドリンクを飲んでいただいて大丈夫です。またご自宅で腸内をきれいにする下剤を合計1~2リットルほど飲んでいただきます。排便の回数を重ねるごとに便の色が薄くなっていきます。
来院していただいた後、検査を行います。専用の服に着替えていただき、検査を始めます。
ベッドに横になり、腸の動きを抑える薬を注射します。鎮静剤を希望される方は、この時点で注射します。
肛門からカメラを挿入し、腸内を丁寧に観察してきます。ポリープ等が見つかれば、その場で切除します。
検査終了後は、30分から1時間ほど休んでいただき(鎮静剤を使用された方は2時間ほど休んでいただきます)、その後検査結果の説明を行います。鎮静剤を使用された方は、車や自転車など運転はできません。付き添ってもらってのご帰宅をおすすめしております。組織検査を受けられた方は2日程度、ポリープ切除をおこなった方は5日程度アルコールの摂取をお控えください。